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海外渡航記

ヨーロッパ編 ドイツ~イタリア

2001年6月、僕はドイツ、イタリアへ行った。この年にして初のヨーロッパ。今までハワイ15回を始め、アメリカ、アジアと様々な場所へ行ったがヨーロッパは初。5都市を巡る旅、特にメインとなるイタリアは街自体が芸術という異国に期待を膨らませ旅立った。そして何よりイタリアファッションでばっちり決めた本場の格好良い男を見て刺激を受けたかった。

全日空の直行便でドイツのフランクフルトへ。あのベンツやポルシェを生み出したドイツだ。夕方に到着し1泊の予定でローマへ迎うためほとんど時間はない。急ぎ足で街を探索。ごみひとつ落ちていない綺麗な街という感じ。日本におけるカローラのように街にはベンツばっかり。タクシーもベンツ、バスにもベンツのマークがついていた。夜も更けた頃バーへ行き、ドイツビールとドイツの名物 アップルワインを楽しみ、隣席にいた綺麗なドイツのお嬢さんとのぎこちない会話もいい思い出となった。

翌日朝、またもベンツのワゴンタクシーでフランクフルトの空港へ。ヨーロッパの国内線であっという間にローマへ到着。ローマの街並にはびっくりした。聞いてはいたが想像以上。まさに街そのものが芸術。ずっとビデオを回していたくなる。ブランドショップもたっくさん。今回のイタリアでは洋服を安く仕入れるのも目的。お気に入りのイタリアメーカーの洋服やには何度も足を運んだ。

ヘップバーンの映画で有名な「スペイン階段」、「真実の口」、後ろ向きでコインを投げると幸せになるという「トレビの泉」、その他「バチカン宮殿」、「コロッセオ」、「フォノロマーノ」と見所のあまりに多い街だった。

3日間ローマにいたのだが、実は僕はあまり好きになれなかった。言葉が通じないだけでなく、喫茶店の店員とかは妙に明るくて、インチキくさくて、おつりをしっかり返してくれなかったり、タクシーに乗っても地図を見せているのに変な所でおろされたりと何度か嫌な経験をした。おまけに当時中田英寿が所属していたセリエAのチーム「ROMA」がその日に優勝を決めたとあって街中狂喜乱舞!! 街中の車がクラクションを鳴らし「ROMA」の旗を掲げ走り回っている・・・。深夜になってもおかまいなしで続けている。こんな経験はめったに出来ないと思いつつも、うるさいを通り越して飽きれた。それにローマニアと呼ばれるローマの男達はあまり格好良くなかった。みんなラフは感じで田舎くさかった。

ローマの滞在を終えた僕は電車でフィレンツェへ向かった。着いた瞬間そこは田舎だった。
洗練とか色気とかそういうのは全く感じない素朴な感じな街だが、所狭しと立ち並ぶ美しい寺院の数々には目を引いた。フィレンツェは革製品の産地としても知られていて、世界中の有名ブランドがここに来て製品の発注に来るらしい。僕の泊まったホテルにもあの君島さんが来ていた。フィレンツェで一番印象に残ったのは「ウッフィツィ美術館」。その広大な施設の中に2500点もの展示品が飾ってあるという。さらっと見るだけで3時間位かかった。あの有名な「ヴィーナスの誕生」は本物だけにとても感激した。この街の男の人も、田舎くさい感じで洗練とは程遠くあまり刺激は受けなかった。

フィレンツェでの2泊を終え、次に電車で向かった先は水の都と云われるベネツィア。駅を降りるとすぐ船着場。本当に水の街だ・・・ここはすばらしかった。イタリアの中でも観光地化してしまっているので、あらゆる国の人がバカンスに来ている。現地の生活感のようなものは全く感じられなかったが、なんといっても僕は「サンマルコ広場」が気に入った。ベネツィアの中心「サンマルコ寺院」前に広がるこの広場はオシャレなオープンカフェがいくつも並んでいる。それぞれの店の前ではおかかえバンドがクラシックやイタリアの音楽を演奏している。ピアノ、ウッドベース、バイオリン、アコーディオンの編成のバンドが多かった。暖かいベネツィアの空気と広場を行き交う人々の会話、イタリアの炭酸入ミネラルウォーター「サン・ぺリグリーノ」で口を潤しながら優雅な音楽に耳を傾けるというなんとも贅沢な時間は1日中オープンカフェに座っていてもまだ足りなかった。

その中で最も有名なのが「カフェフローラン」。創業は1720年という大老舗。280年以上に渡って愛されているだけあって、エレガントなムードでエスプレッソも格別においしい素敵な店だった。でもバンドは他のカフェの方がイカシてたけどな・・・ベネツィアではほとんどサンマルコ広場のどこかのカフェでかつて過ごした事のないような贅沢な時間を過ごした。

イタリアに来て初めての大のお気に入りとなったベネツィアでの2泊を終え、いよいよ最後の都市ミラノに向かった。4都市目となるとかなり疲れているようで電車の中では熟睡、しばらくボーっとしていたが、ミラノの中心街が目に入った瞬間急に元気になった。これが僕が想い描いていたイタリアのイメージだ!! アルマーニなどブランドショップの本店が建ち並ぶ街。洗練された感じ。建物と人が醸し出す雰囲気は銀座を何十倍もおしゃれにした感じ。男性も女性もびしっとした身なり。車もフェラーリやポルシェがたくさん。今までの3都市とは全然違った雰囲気にワクワクした。ここは1泊の予定。なんでミラノを短くしちゃったんだろう?などと我を責めながら、がぜん元気になった僕は急ぎ足で街中を歩き回った。

観光というよりも、世界のファッションや文化の発信地であるこのミラノから何かを吸収したかった。まさに日本でいえば東京なのだろう、若い人たちが集まっているような地区もあった。みんなおしゃれで渋谷という感じかな。1日しかないからあまり立ち止まっていられない。あの早歩きは「やればできるじゃん!!」という感じ。イタリア最後のディナーは当然イタリアン。イタリアに来てたくさんのレストランに入ったが、日本語のメニューを初めて見た。すごく嬉しかった・・・

慌しくも有意義な8泊10日の旅は無事終了した。次にイタリアに行けるチャンスがあったら、ベネツィアとミラノだけでいいな。特にミラノにはもっと長くいて、ここで暮らしている人たちをもっと観察したり、文化の発信地たる何かを感じ取ってみたいと思っている。あとミラノの「スカラ座」でオペラが見たいな。今回は表を素通りしかできなかったから。あ、そうだ! モデナという街に行ってフェラーリの工場も見てみたい。きっとワクワクするに違いない。かつてカズがいたジェノバは? まあやり残した事は探せばいくつもあるが、今回はこれで良しとしよう。
以上、ドイツ、イタリア旅行記でした。